一言両断

就活終了し、脱力気味の大学4年生です。

ドコモ、新たな戦略は「当たる」か?

NTTドコモが昨日2013年夏モデルを11機種発表しました。
このうちスマートフォンは10機種。
 
この度のドコモの発表会は画期的なものとして業界内外問わず大きなニュースになりました。
私はガジェットに興味があるのでドコモの新商品発表会はチェックするようにしていますが、こんなに話題になったのは久しぶりな感覚があります。昨夜のWBSでは日経平均株価1万5000円到達のニュースを凌いでトップニュースになっていました。これには驚きました。
 

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画期的だった点としては販促費を2つの機種に重点的に配分し、「ツートップ」と位置づけた点です。
 
SONYの「XPERIA A」とサムスンの「GALAXY S4」の2機種に販促費を重点的に配分し、両機種は最安条件適用で実売価格5000円を実現しました。
加藤社長は「今までお客様からどの機種を選んでいいかわからない、という声を多くいただいていた」「メーカーで選んでいるわけではなく、その時一番いい機種を選んでいる。冬モデルはまた1からの競争になる」と述べています。
 
確かに夏モデル全体を見ても両機種はスペック、機能、デザイン等々含めてトップと言える機種であると思います。
昨日の日経の1面に国内のメーカー別スマホシェアが載っていましたが、アンドロイドで国内1位は富士通。こうした点を見ても業界内の地位で選んでいるわけではないんだな、という印象も持てます。
 
ドコモは今のところスマホのOSとしてAndroidのみを扱っていますが、AndroidはオープンなOSのため、メーカーやキャリアに都合よく機能を追加できるのが特徴です。そのため、メーカー毎に多種多様な端末が店頭に並んでいます。消費者から「どれを選んでいいのかわからない」という声が出たのも無理からぬ話でしょう。
 
しかし、ここで問題提起したいのは、ドコモは消費者の気持ちを真に理解しているのか?ということです。
ドコモはMNPでの流出が相次ぎ、苦戦を強いられているのは周知の事実です。
ドコモの中には未だに「ガラケーでいい」というユーザーも半数近くおり、こうしたユーザーをスマホに取り込めるかが至上課題となっています。
 
今回のツートップの2機種はスマホを理解するユーザーにとっては大変魅力的な機種だが、ガラケーユーザーを満足させられるような機種ではないというのが私の考えです。
 
日本のスマートフォン、特にアップルを除いたAndroidスマホは余計な機能が多すぎます。メーカーが独自に備えた機能、アプリ、またドコモは「dモード」と名乗りガラケー時代の「iモード」のようなサービスを行なっています。こうした余計なものが結果的にスマートフォンをよりややこしく、使いにくくしているのが実際の所ではないでしょうか。